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9月の誕生石サファイア|私が「パパラチアサファイア」に惹かれた理由

ピンクオレンジのドロップ型の宝石をあしらったネックレス
Artwork by Iris / Karada Cafe
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9月生まれの私にとって、誕生石といえばサファイアです。

でも昔の私は、「サファイア=深いブルー」というイメージが強く、その濃い青色があまり好みではありませんでした。誕生石だからといって、必ず好きになるわけではないんですよね。

そんな私がすっかり惹かれてしまったサファイアがあります。
ピンクともオレンジとも言い切れない、なんともいえないやさしい色をした「パパラチアサファイア」です。

今はもう手元にありません。

それでも9月になると、ときどき思い出す、とても気に入っていたネックレスがあります。

目次

パパラチアサファイアを教えてくれたのは、ジュエリー関係の仕事をしていた友人

パパラチアサファイアの存在を知ったのは、ジュエリー関係の仕事をしていた友人から教えてもらったことがきっかけでした。

それまで私の中でサファイアといえば、やっぱり濃いブルー。ところがパパラチアサファイアは、私が思っていた「サファイア」の印象とはまったく違いました。

ピンクとオレンジが混ざったような、華やかなのにどこかやわらかい色。初めて見たときに、「サファイアにこんな色があるんだ」と驚いたのを覚えています。

パパラチアサファイアは、ピンクとオレンジが溶け合ったような色合いをもつ、とても希少なサファイアです。
「パパラチア(Padparadscha)」という名前は蓮の花に由来するとされ、その色合いも蓮の花を思わせるものとして表現されています。

ちょうどその頃の私は、ヨガにかなりハマっていた時期でもありました。
ヨガをしていると、「ロータス」という言葉や蓮のモチーフに触れることがあります。そんな蓮を思わせる名前と、ピンクとオレンジの間のような絶妙な色。私にとっては、その組み合わせがとても魅力的でした。

誕生石のサファイアであり、自分の好きなヨガとも関係があり、宝石自体の色も可愛い・・・、当時は自分の為の誕生石サファイアはこれだ!という心躍る感覚でした。

自分へのご褒美に、パパラチアのネックレスをセミオーダー

気に入った私は、自分へのご褒美として友人に依頼して、パパラチアサファイアのネックレスをセミオーダーすることにしました。

選んだのは、少しだけ存在感のあるドロップ型のパパラチアサファイア。小さすぎて目立たないものではなく、かといって日常で身につけにくいほど華美でもない。胸元にひとつあると、ちゃんとパパラチアの色が感じられるくらいの大きさでした。

デザインもとても気に入っていました。ドロップ型の先端側にはプラチナの台座があり、そこに小さなダイヤモンドがパヴェであしらわれていました。やさしいピンクオレンジのパパラチアに、プラチナとダイヤのきらめき。

可愛らしさはあるけれど甘すぎず、大人になっても身につけられるデザインでした。

そして何より、「自分で選んで、自分のためにつくった」ということが嬉しかったのだと思います。

誰かにもらったジュエリーとはまた違う、自分の「好き」がそのまま形になったようなネックレスでした。

気に入りすぎて、ほとんど肌身離さずつけていました

出来上がったネックレスは、想像していた以上に気に入りました。特別な日にだけ身につけるというより、日常の中でたくさん使っていた記憶があります。

服を選びすぎないのに、ふと鏡を見たときにはパパラチアの色が目に入る。その小さな存在感が好きで、かなり頻繁につけていました。

今思えば、ジュエリーそのものだけではなく、それを選んだ頃の自分も含めて好きだったのかもしれません。

ヨガに夢中になっていたこと。

新しいものを知って「こんなものもあるんだ」とワクワクしたこと。

少し特別なジュエリーを、自分へのご褒美として選んだこと。

ひとつのネックレスに、その頃の記憶がいくつも重なっています。

だからこそ、なくしてしまった日のことも忘れられません。

気づいたときには、チェーンだけが手元に残っていました

ある日、そのネックレスをつけて外出していました。どこでどうなったのか、今でもわかりません。金具をきちんと留められていなかったのかもしれないし、何かの拍子に外れてしまったのかもしれません。

外出中にふと気づいたときには、ネックレスはなくなっていました。手元に残っていたのは、外れかけたチェーンだけ。肝心のパパラチアのトップがありませんでした。

かなり探したと思います。来た道を思い返して、「どこで落としたんだろう」と考えて。でも結局、見つけることはできませんでした。

あまりにショックで、それ以来パパラチアサファイアは買っていません。同じようなものを買えばいい、とも思えませんでした。宝石なので、もちろんそれなりの値段がしたこともあります。

でも、なくして悲しかった理由は値段だけではなかったんですよね。

自分で石やデザインを選んだこと、その頃の自分が好きだったもの、そのネックレスをつけて過ごした時間。そういうものまで一緒になくしてしまったような感覚だったのかもしれません。

9月になると、今でも少し思い出す

あれから時間が経って、今ではパパラチアサファイアを見ても「あのネックレス……」と落ち込むことはありません。

でも9月になって誕生石のサファイアを目にすると、ときどき思い出します。
濃いブルーのサファイアがあまり好きではなかった私に、友人が教えてくれたパパラチア。

ヨガに夢中だった頃に知った、蓮の花を思わせる名前。

ピンクとオレンジの間を揺れるような色。

そして、自分へのご褒美としてつくったネックレス。

もう手元にはないのに、不思議なくらい鮮明に覚えています。
ジュエリーは、身につけるもの。でも長く大切にしていると、それ以上のものになることがあるのかもしれません。

そのとき何が好きだったのか。

どんな自分でいたのか。

何に心を動かされたのか。

小さな宝石ひとつから、昔の自分まで思い出せることがあります。だから、今すぐもう一度パパラチアを買おうとは、まだ思っていません。

いつかまた「これが好き」と思えるパパラチアに出会ったら、そのとき考えればいいかな、と。

9月の誕生石を眺めながら、そんなことを思い出しました。

☕ Irisのひとこと|なくしても、好きだった記憶は残る

もう手元にないのに、色も形もこんなに覚えている。
それだけ気に入っていたんだな、と今になって思います。
いつかまた、思いがけず「これ」と思えるパパラチアに出会えたら、それも素敵です。


🌿 Iris Select

📝 Iris メモ:パパラチアサファイア
ピンクともオレンジとも言い切れない、絶妙な色合いが魅力のパパラチアサファイア。
大人の可愛い色味に惹かれる、いつかまた手にしたい宝石のひとつです。

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