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クローゼットも暮らしも冬支度。11月になる前にやっておきたい小さなこと

晩秋のリビングで毛布やカーディガンを用意し、冬支度をする女性
Artwork by Iris / Karada Cafe
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10月も後半になると、朝晩の空気が少しずつ冷たくなってきます。

日中はまだ薄手の服で過ごせる日もあるのに、夕方になると急に肌寒い。
そろそろ冬物を出そうかなと思いながら、結局そのままになっていることもあります。

クローゼットには夏服が残っていて、寝具もまだ秋仕様。
暖房を使うほどではないけれど、朝は少し寒い。
温かい飲み物がおいしくなってきたのに、キッチンには夏に買った水出しのお茶が残っていたり。

季節が変わるとき、暮らしの中にはこうした小さな「そろそろ」が増えていきます。

冬支度というと、衣替えや大掃除のような、少し大がかりな作業を想像するかもしれません。

でも、全部を一度に済ませる必要はないと思います。

今日は毛布を一枚出す。
明日はクローゼットを少し見直す。
週末に暖房器具を確認する。

そんなふうに、今の暮らしに必要なところから、少しずつ冬へ切り替えていく。

今回は、11月になる前に見直しておきたい、がんばらない冬支度のお話です。

目次

冬支度は、寒くなってから慌てなくてもいい

毎年、急に寒くなった朝に「あ、冬物を出していない」と気づくことがあります。

昨日まで必要なかったカーディガンや厚手の靴下が、今日は欲しくなる。

秋は気温の変化が大きい季節です。
特に10月後半から11月にかけては、日中の暖かさと朝晩の冷え込みに差を感じる日も増えてきます。

もちろん、地域やその年の気候によって違いはありますが、冬に向けた準備を少しずつ始めるにはちょうどいい時期です。

とはいえ、冬支度を「やるべき家事」にしてしまうと、途端に面倒になります。

衣替えをして、寝具を洗って、暖房を掃除して、加湿器を出して……。考え始めると、やることが次々に増えてしまいますよね。だから、最初から全部やろうとしなくても大丈夫。

冬支度は、冬の準備を完成させることではなく、今の暮らしを少し快適にすること。

そう考えると、取りかかりやすくなります。

クローゼットは、全部入れ替えるより「今着たい服」を出す

秋から冬への衣替えで迷うのが、何をしまって、何を出すかということ。

10月後半でも、日中は暖かい日があります。
厚手のニットやコートを全部出してしまうと、まだ出番がなかったり、クローゼットが窮屈になったり。

かといって、夏服ばかりでは朝晩の冷え込みに対応しにくくなります。そんな時期は、衣替えを一度で終わらせるより、段階的に進めるほうが便利です。

まずは、最近着ていない夏服から

夏の間によく着ていたノースリーブや薄手のワンピース、真夏用のボトムス。

最近ほとんど手に取っていないものがあれば、そこから少しずつ片づけていきます。すべてを一気にしまわなくても、明らかに出番が終わった服だけで十分です。

そして、空いたスペースに薄手のニットやカーディガン、長袖のインナーなどを出しておく。今の気温に合わせて着るものを選びやすくなります。

しまう服は、汚れや汗が残らないよう洗濯表示に合わせてお手入れしてから収納すると安心です。

冬の小物を先に確認しておく

コートを出すにはまだ早くても、ストールや靴下、薄手の羽織りものは意外と早く出番が来ます。

去年使っていたストールはどこにしまったかな。
手袋はまだ使えるかな。
冬用の靴下は足りているかな。

寒くなってから探すより、時間のあるときに確認しておくと気持ちが楽です。

新しいものを買う前に、まず手持ちのものを見てみる。それだけで、必要のない買い足しを防ぐことにもつながります。

季節の変わり目の服装については、以前の記事でも紹介しましたが、秋は「暖かい服を着る」こと以上に、気温に合わせて調整できることが大切です。冬支度も、その延長として考えるとよさそうです。

寝室を少しずつ、秋冬の心地よさに変えていく

朝、布団から出るのが少しつらくなってきた。そんな変化を感じると、寝室にも冬が近づいていることを実感します。

夏の間は涼しさを優先していた寝具も、秋冬には少しずつ暖かさが欲しくなります。ただし、厚手の冬用布団に一気に切り替える必要はありません。

今の寝具で寒さを感じるなら、まずは一枚足してみる。薄手の毛布やブランケットを用意しておけば、気温に合わせて調整しやすくなります。

毛布や冬用寝具は、使う前に状態を確認

久しぶりに出す寝具は、収納中にほこりや湿気の影響を受けていることがあります。

洗えるものなら洗濯表示を確認してお手入れする。
洗えないものは、素材やメーカーの取り扱い方法に合わせてケアする。

冬用の布団カバーやシーツも、必要になってから慌てて探すより、先に場所を確認しておくと便利です。

寝室は毎日使う場所だからこそ、少しの準備が心地よさにつながります。

朝の寒さも、寝室づくりのヒントになる

夜はそれほど寒くなくても、朝起きたときに部屋がひんやりしていることがあります。

そんなときは、寝具だけでなく、起床時の室温や着替える場所も見直してみます。

ベッドの近くにカーディガンを置いておく。
起きたらすぐ履けるルームシューズを用意する。
暖房を使う時期になったら、適切な設定やタイマーを活用する。

朝の小さな不便を減らしておくことも、立派な冬支度です。

寒い朝の過ごし方については、「秋冬の朝、起きるのがつらい。布団から出たくない日に見つけたい『朝のスイッチ』」でも紹介しています。

暖房や加湿器は、使い始める前に確認しておく

冬支度の中で、少し早めに済ませておきたいのが暖房器具の確認です。エアコンの暖房を久しぶりに使おうとしたら、フィルターにほこりがたまっていた。加湿器を出したら、タンクや部品のお手入れが必要だった。そんなこともあります。

本格的に寒くなってから慌てないよう、10月後半のうちに一度確認しておくと安心です。

エアコンはフィルターや動作をチェック

エアコンを使っている場合は、取扱説明書に従ってフィルターや周辺の状態を確認します。

必要に応じて清掃し、暖房が正常に動くか試しておくと、寒くなってからのトラブルに気づきやすくなります。

ただし、内部の分解や電気部品に関わる清掃は、自分で無理に行わないこと。

メーカーが案内している範囲でお手入れし、異常があれば使用を控えて点検を依頼しましょう。

加湿器は「出すだけ」ではなく、清潔に使える状態に

空気が乾燥する季節になると、加湿器を使い始める家庭も増えます。

久しぶりに使う場合は、タンクやフィルターなどの状態を確認し、メーカーの説明に沿って清掃してから使用します。

加湿器は、水を入れておけばよいというものではありません。水の交換や定期的なお手入れが不十分だと、微生物が増える原因になることがあります。

また、加湿しすぎると結露やカビにつながることもあるため、室内の湿度を確認しながら使うことが大切です。

冬の乾燥が気になり始めたら、まずは部屋の状態を見て、必要な対策を選びたいですね。

キッチンにも、小さな冬支度を

冬支度というと衣類や寝具に目が向きがちですが、私はキッチンにも季節の変化を感じます。夏の間は冷たい麦茶やアイスコーヒーが中心だったのに、少し寒くなると温かい飲み物が欲しくなる。

朝に温かいコーヒーを淹れたり、夜にハーブティーを飲んだり。飲み物が変わるだけでも、暮らしの雰囲気が少し秋冬らしくなります。

温かい飲み物を、取り出しやすい場所へ

夏によく使っていた水出し用のボトルを片づけて、代わりにティーポットやマグカップを取り出しやすくする。

コーヒーや紅茶、ハーブティーなど、今の季節に飲みたいものを見直してみる。特別なものを買わなくても、キッチンの中で使いやすい場所を変えるだけで十分です。

私はコーヒーが好きなので、寒い朝に温かいコーヒーを飲む時間はちょっとした楽しみです。

冬支度は、寒さに備えるだけではなく、寒い季節に楽しみたいことを用意する時間でもあるのだと思います。

温かい料理を作りやすくしておく

秋冬は、スープや鍋料理がおいしく感じられる季節です。久しぶりに土鍋を使おうと思ったら、奥のほうにしまってあった。スープ用の器を出そうと思ったら、別の食器の下になっていた。そんなこともありますよね。

よく使う鍋やスープカップを、少し取り出しやすい場所へ移しておく。

冷凍野菜やきのこ、スープの材料など、忙しい日に使いやすい食材を用意しておく。

大がかりなキッチン整理ではなく、これから使うものを少し手前に出すだけ。毎日の食事づくりも、少し楽になるかもしれません。

家の中で「最近ちょっと不便」を感じた場所を見直す

季節が変わると、それまで気にならなかったことが気になり始めます。

床が冷たく感じる。
デスクで作業していると足元が寒い。
夕方になると部屋が暗い。
お風呂上がりに少し肌寒い。

こうした小さな変化は、冬支度を考えるヒントになります。

デスクまわりは、冬の在宅ワーク仕様に

在宅ワークをしていると、長時間同じ場所で過ごすことがあります。夏は冷房の風が気になっていたのに、秋冬になると足元の冷えが気になり始める。そんなときは、まず今の作業環境を見直してみます。

足元に冷気が入りやすくないか。
羽織りものを手の届く場所に置けるか。
室温に合った服装で過ごせているか。

必要ならひざ掛けやルームシューズを取り入れるのもよさそうです。

ただし、暖房器具や電気毛布などを使用する場合は、低温やけどや火災のリスクにも注意が必要です。特に長時間同じ場所を温め続けないよう、製品の使用上の注意を確認してください。

夕方の照明を見直してみる

秋が深まると、日が暮れる時間も早くなります。仕事をしていて、ふと気づくと部屋が薄暗くなっている。そんなことが増えてきたら、照明の使い方を見直すタイミングかもしれません。

手元が暗いまま作業を続けないよう、必要な明るさを確保する。仕事を終えたら、くつろぎやすい照明に切り替える。

同じ部屋でも、光の使い方で過ごし方の印象は変わります。以前紹介した「秋の夕方を心地よく過ごす小さな習慣」ともつながるところです。

冬支度を「買い物リスト」にしなくてもいい

冬が近づくと、お店には暖かそうなものがたくさん並びます。

ふわふわのブランケット。
保温性の高いマグカップ。
ルームウェア。
加湿器。
アロマグッズ。

見ているだけで楽しいものもあります。

でも、冬支度を始めるからといって、何かを新しく買う必要はありません。去年のブランケットがまだ使えるなら、それで十分。お気に入りのマグカップがあるなら、今年もそれを使いたい。収納していたものを取り出し、手入れをして、また使い始める。それも季節の楽しみのひとつです。

買い足す前に、去年の自分を思い出す

去年の冬、何が不便だったでしょうか。

朝の着替えが寒かった。
デスクの足元が冷たかった。
毛布が一枚足りなかった。

反対に、買ったけれどほとんど使わなかったものもあるかもしれません。冬支度の前に、そんなことを少し思い出してみます。「去年困ったこと」を解決するためなら、買い足す意味があります。

でも、何となく冬らしいものが欲しくなっているだけなら、少し待ってみてもいい。

今あるものを見直してから、必要なものを選ぶ。

そのほうが、暮らしにも収納にも余裕が残りそうです。

11月になる前に、ひとつだけ冬の準備を

ここまで、クローゼットや寝具、暖房、キッチン、デスクまわりなど、いろいろな冬支度を紹介してきました。

でも、この記事を読んだからといって、全部やろうとしなくて大丈夫です。

今週末はクローゼットを少し整理する。
来週は毛布を出す。
寒くなる前にエアコンを確認しておく。

それくらいのペースで十分だと思います。

秋から冬への変化は、ある日突然すべてが切り替わるわけではありません。昨日まで必要なかったものが、今日は少し欲しくなる。そんな小さな変化に合わせて、暮らしも少しずつ変えていけばいいのだと思います。

冬支度という言葉には、どこか忙しそうな響きがあります。でも本当は、これからやってくる季節を気持ちよく迎えるための準備。

お気に入りの毛布を出す。
温かい飲み物を用意する。
いつもの部屋を、少しだけ冬仕様にする。

11月になる前に、まずはひとつ。今年の冬も心地よく過ごせるように、できるところから始めてみませんか。

☕ Irisのひとこと|冬が来る前の、小さな楽しみ

夏物をしまって、久しぶりに冬のカーディガンを手に取ると、少し懐かしい気持ちになります。
去年もこれを着ていたな、なんて思いながら。
冬支度は、次の季節を迎える楽しみでもあるのかもしれません。


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