②動いているつもりなのに、体が軽くならない理由― 省かれてきた「動き」を思い出す ―

それなりに動いている。
日常生活に、支障があるわけでもない。
それなのに、体が軽くならないと感じることはありませんか。
ちゃんと動いているつもりでも、気づかないうちに、省かれてきた動きがあるのかもしれません。
目次
「動いているつもり」になっているだけかもしれない
家事も仕事も、それなりに体は使っている。
一日中じっとしているわけではない。
それなのに、体は軽くならない。
それは、体を動かしていないのではなく、使われなくなった動きが、いつの間にか省かれている状態なのかもしれません。
体は「全部を使う」のが、いちばん楽
本来、体はひとつのパーツだけで動くようにはできていません。
立つ、座る、振り向く、かがむ。
どれも、体のあちこちが連動して、負担を分け合うことで成り立つ動きです。
ところが、楽な動きに慣れてくると、よく動く場所と、ほとんど動かなくなる場所が出てきます。
結果として、一部だけがずっと頑張る。
それが、疲れやすさにつながっていきます。
「できる動き」だけで、体は動いていく
忙しい毎日の中で、体は「今できる動き」だけを使うようになります。
・腰をあまり動かさずに、前かがみになる
・体をひねらずに、腕だけで取る
・脚を上げずに、すり足で進む
どれも、できなくなったわけではありません。
ただ、使わなくても済む動きが、省かれているそれだけのことです。
動かす、は「思い出す」こと
ここで言う「動かす」は、新しい動きを増やすことではありません。
昔は自然に全身を使って動いていたけれど、今はあまり使わなくなった動きを、そっと思い出すこと。
「そこ、動いてもいいよ」と体に声をかけるような感覚です。
もし余裕があれば、今立ち上がるときや、何かを取るときに、
体を少しだけ大きく使って1つ1つの動きを丁寧にやってみてください。
反動で立つのではなく、体が一緒に動いている感じがあれば、それが「省かれていた動き」かもしれません。
今日は、ここまでで十分です
この段階で、動きを完璧にしなくても大丈夫です。
「省かれていた動きがあるかもしれない」そう気づけたら、今日はそれで十分。
次に進みたくなったら
もし、
「動くときの負担を、減らしたい」
と感じたら。
次の記事では、体を支える感覚を整える「支える」について書いていきます。
☕ Irisのひとこと|動かす、は増やすことじゃない
動きを増やそうとすると、どうしても疲れてしまいます。
でも、使っていなかった動きをひとつ思い出すだけで、体はずっと楽になることもあります。
気づかないうちに、体は変わっている
― がんばらなくていい、からだの使い直し ―
今は困っていなくても、体は少しずつ変わっています。
このシリーズでは、「気づく・動かす・支える」3つの視点から、今の体と向き合っていきます。





