在宅ワークが当たり前になった今、デスクワークによる腰痛や猫背に悩む人が急増しています。わたし自身も長時間のパソコン作業で骨盤の後傾が気になるように。
「背筋を伸ばそう!」と意識しても、集中していると数分で猫背に戻ってしまう…そんな経験、ありませんか?
そこで見つけたのが「骨盤を自然に立ててくれる椅子」です。意識しなくても姿勢が整うなんて、まさに理想的!実際に複数のチェアを試した結果、仕事の集中力も格段にアップしました。
今回は在宅ワーカーの強い味方となる、おすすめチェア5選と選び方のポイントをご紹介します。
なぜ在宅ワークで腰痛・猫背になるの?骨盤後傾のメカニズム
骨盤後傾が引き起こすからだの不調
椅子に深く腰かけると、骨盤が後ろに傾いて背骨のS字カーブが崩れます。これが「骨盤後傾」の状態です。
骨盤後傾によって起こる主な不調:
- 腰痛・腰のだるさ:腰椎への負担増加
- 肩こり・首の痛み:頭部が前に突き出る姿勢
- 呼吸の浅さ:胸郭が圧迫され集中力低下
- 下腹部のたるみ:腹筋が使われにくくなる
- 血流悪化:長時間同じ姿勢による循環不良
解剖学的な視点から見ると、骨盤が立つことで背骨の自然なS字カーブが保たれ、筋肉への負担が分散されます。つまり、骨盤の位置を整えることが姿勢改善の最重要ポイントなのです。
姿勢を意識するより、椅子に頼るのが現実的
わたしが実感した「意識の限界」
わたし自身、正しい姿勢の大切さは熟知していましたが、デスクワーク中の姿勢維持は想像以上に困難でした。
- 意識して背筋を伸ばすと、5分も持たずに疲れる
- 集中すると姿勢のことを忘れてしまう
- 無理に正そうとすると反り腰になってしまう
そこで発想を転換。**「椅子の構造で自然に骨盤を立てる」**という方法に行き着きました。
バランスチェアとの出会い
正直なところ、仕事用の椅子に背もたれのないものを選ぶのは最初とても躊躇しました。「長時間座るのに背もたれなしなんて、余計疲れるんじゃない?」「仕事に集中できるの?」と不安だったんです。
でも、背もたれがなく、座面が動くタイプの椅子を思い切って試したところ、驚くほど自然に骨盤が立つように!最初は「不安定で疲れそう」と思いましたが、実際は:
- 無意識に体幹が使われて疲れにくい
- 小さな動きで血流が促進される
- 長時間座っても腰痛が出にくい
- 仕事への集中力もアップ
この体験から「環境を整えることの重要性」を改めて実感しました。
【実体験レビュー】在宅ワークにおすすめの椅子5選
わたしが実際に愛用している椅子と、同じような機能性を持つおすすめチェアをご紹介します。
1. プロポーションスツール(ロータイプ)|宮武製作所【わたしの愛用椅子】
特徴
- 適度なクッション性で長時間座っても快適
- 安定感がありつつ骨盤を立てる設計
- 在宅ワーク向けに設計された日本製
実際の使用感 こちらがわたしが毎日愛用している椅子です!クッション性と骨盤サポートのバランスが本当に絶妙で、一日8時間以上のデスクワークでも疲れにくいのが魅力。背もたれなしに不安があった私でも、すぐに慣れて手放せなくなりました。色は無難にブラック♪
座面が全方位に傾斜するので、ゆらゆら動かせるのも魅力のひとつ。この微細な動きが血流を促進してくれるので、長時間座っていても脚のむくみや疲れを感じにくくなりました。
ハイとローの2種類があり、それぞれガスシリンダーで上下の高さ調節も可能なので、デスクの高さや体格に合わせてぴったりの位置に設定できます。わたしはロータイプを使用していますが、細かく高さを調整できるおかげで理想的なポジションをキープできています。
ちなみに同じような背もたれなしの椅子でも、膝を載せる部分がついたタイプもありますが、わたしの場合は気がつくと膝部分に体重をかけてしまい、かえって疲れてしまいました。シンプルな座面のみのこちらのタイプの方が、自然に骨盤を立てやすく感じています。
購入から2年以上経ちますが、座面のへたりも少なく品質も申し分ありません。
2. バランス シナジー|バランスラボ
特徴
- 座面が前後左右に可動する独自設計
- 座るだけで自然に体幹トレーニング効果
- 高さ調整可能で様々な体格に対応
おすすめポイント わたしの使用している椅子と似たコンセプトで、より動きのあるタイプ。座面の微細な動きで体幹を鍛えながら仕事ができる設計です。バランスラボ(旧サカモトハウス)の技術力で、安定感と動きのバランスが絶妙に調整されています。
その他にも似たコンセプトの商品はこちら
背もたれがなく骨盤を立てることに特化した椅子は、まだまだ数が限られているのが現状です。似たようなコンセプトの商品として、以下のようなタイプもありますので参考にしてみてください:
失敗しない椅子選びの5つのポイント
骨格や筋力・からだの癖等々、人それぞれ違うので、人がいいといったものが、自分にとってもいいものかは別の話。自分にとって無理がないもの、心地よいものを選ぶ参考にしてみて下さい。
1. 背もたれの有無を検討
背もたれがない方が骨盤を意識しやすく、自然な姿勢維持につながります。ただし、慣れるまでは疲れを感じる場合も。
2. 座面の動きやすさ
前後左右に微細に動く座面は、無意識の姿勢調整を促し、血流改善にも効果的です。
3. 高さ調整機能
デスクの高さや体格に合わせられる調整機能は必須。膝が90度になる高さが理想的です。
4. クッション性のバランス
硬すぎると痛みの原因に、柔らかすぎると骨盤が沈んでしまいます。適度な弾力があるものを選びましょう。
5. インテリアとの調和
毎日使うものだからこそ、部屋の雰囲気に馴染むデザインかどうかも重要な要素です。
骨盤を立てる椅子で得られる効果
即効性のある効果
- 腰痛の軽減:骨盤が立つことで腰椎への負担が分散
- 呼吸の深さ:胸郭が広がり酸素摂取量アップ
- 集中力向上:正しい姿勢で脳への血流が改善
長期的な効果
- 体幹筋力の向上:無意識のうちにインナーマッスルが鍛えられる
- 姿勢の習慣化:骨盤を立てる感覚が身につく
- 疲労軽減:効率的な筋肉の使い方が身につく
まとめ|椅子ひとつで変わる在宅ワークの質
在宅ワークの環境整備は、健康と生産性の両方に直結する重要な投資です。特に椅子は一日の大半を共にするパートナー。
「姿勢を意識し続ける」よりも「自然に整う環境を作る」方が、現実的で持続可能です。骨盤を立てて座れるチェアは、腰痛予防だけでなく、集中力アップや疲労軽減にも大きく貢献します。
からだと向き合いながら、効果的で楽しい在宅ワーク環境を整えてみませんか?
💬 Irisのひとこと
椅子選びは「未来のからだ」への投資だと思います。毎日の小さな積み重ねが、5年後、10年後のからだを作っていく。意識しなくても自然に姿勢が整う環境って、本当に素晴らしいんです。
からだが喜ぶ椅子に座って、今日も心地よく仕事を楽しみましょう♡