それなりに動いている。
日常生活に、支障があるわけでもない。
それなのに、体が軽くならないと感じることはありませんか。
ちゃんと動いているつもりでも、気づかないうちに、省かれてきた動きがあるのかもしれません。
「動いているつもり」になっているだけかもしれない
家事も仕事も、それなりに体は使っている。
一日中じっとしているわけではない。
それなのに、体は軽くならない。
それは、体を動かしていないのではなく、使われなくなった動きが、いつの間にか省かれている状態なのかもしれません。
体は「全部を使う」のが、いちばん楽
本来、体はひとつのパーツだけで動くようにはできていません。
立つ、座る、振り向く、かがむ。
どれも、体のあちこちが連動して、負担を分け合うことで成り立つ動きです。
ところが、楽な動きに慣れてくると、よく動く場所と、ほとんど動かなくなる場所が出てきます。
結果として、一部だけがずっと頑張る。
それが、疲れやすさにつながっていきます。
「できる動き」だけで、体は動いていく
忙しい毎日の中で、体は「今できる動き」だけを使うようになります。
・腰をあまり動かさずに、前かがみになる
・体をひねらずに、腕だけで取る
・脚を上げずに、すり足で進む
どれも、できなくなったわけではありません。
ただ、使わなくても済む動きが、省かれているそれだけのことです。
動かす、は「思い出す」こと
ここで言う「動かす」は、新しい動きを増やすことではありません。
昔は自然に全身を使って動いていたけれど、今はあまり使わなくなった動きを、そっと思い出すこと。
「そこ、動いてもいいよ」と体に声をかけるような感覚です。
もし余裕があれば、今立ち上がるときや、何かを取るときに、
体を少しだけ大きく使って1つ1つの動きを丁寧にやってみてください。
反動で立つのではなく、体が一緒に動いている感じがあれば、それが「省かれていた動き」かもしれません。
今日は、ここまでで十分です
この段階で、動きを完璧にしなくても大丈夫です。
「省かれていた動きがあるかもしれない」そう気づけたら、今日はそれで十分。
次に進みたくなったら
もし、
「動くときの負担を、減らしたい」
と感じたら。
次の記事では、体を支える感覚を整える「支える」について書いていきます。
動きを増やそうとすると、どうしても疲れてしまいます。
でも、使っていなかった動きをひとつ思い出すだけで、体はずっと楽になることもあります。
気づかないうちに、体は変わっている
― がんばらなくていい、からだの使い直し ―
今は困っていなくても、体は少しずつ変わっています。
このシリーズでは、「気づく・動かす・支える」3つの視点から、今の体と向き合っていきます。





