いつもの歩き方に、違和感はありませんか。
特別に変な歩き方をしているつもりはない。
ちゃんと歩けていると思っている。
でも、動いているつもりでも、実は使われていない感覚があることに、自分ではなかなか気づけないものです。
それ、ちゃんと動けているサインですか?
今の生活に、特別な不便はない。
仕事も家事も、いつも通りできている。
だからこそ、体の変化は見過ごされやすくなります。
「困ってはいないけれど、前と同じでもない」
そんな小さな違和感こそが、体からのサインなのかもしれません。
歩くことは、実は全身運動
「歩く」は、ただ脚を前に出す動きではありません。
本来は、足の裏で地面を感じ、ふくらはぎ、太もも、お尻、お腹、全身へと力が伝わり、体の中心でバランスを取りながら進む動きです。
きれいに、安定して歩けているとき、体は自然と、全身を使っています。
特別な意識をしなくても、全身がつながって動いている状態。
それが、本来の「歩く」です。
楽な歩き方に変わると、使う場所も変わる
でも、忙しさや疲れが重なると、体は少しずつ「楽な使い方」を選び始めます。
・足裏で踏み込まず、ペタペタ歩く
・脚だけで前に進む
・体の中心をあまり使わない
見た目には、ちゃんと歩いているように見えるかもしれません。
でも、体の中では、使われなくなる場所と頑張り続ける場所が、分かれ始めています。
「下半身だけがしんどい」理由
この歩き方が続くと、脚ばかりが働き、お尻やお腹は、あまり使われなくなります。
結果として、
・脚が張りやすい
・下半身だけ重い
・動いているのに疲れが抜けない
そんな状態が、少しずつ積み重なっていきます。
動いていないから不調になるのではなく、使い方が偏っている。
ここが、見落とされやすいポイントです。
「気づく」は、体を戻す合図
ここで必要なのは、正しい歩き方を覚えることでも、運動量を増やすことでもありません。
まずは、
「使われていない場所があるかもしれない」
と気づくこと。
固まっている場所に、「もう一度動いていいよ」と合図を出してあげること。
それが、このシリーズで言う「気づく」です。
もし余裕があれば、今このあと、数歩だけでいいので、深呼吸をして背筋をすっと伸ばして大きな歩幅で歩いてみてください。
何か違いを感じたら、それが「使われていなかった感覚」かもしれません。
今日は、ここまでで十分です
今すぐ、何かを始めなくても大丈夫です。
・歩くとき、どこが疲れているか
・動いたあと、どこが張りやすいか
そんなふうに、自分の体に少し意識を向けられたら、今日はそれで十分。
次に進みたくなったら
もし、
「もう少し楽に動きたいな」
と感じたら。
次の記事では、省かれてきた動きを思い出す「動かす」について書いていきます。
歩いているのに、なんだか体が重いとき。
それは、サボっているサインじゃなくて、体が「楽な使い方」に寄っている合図かもしれません。
気づけたら、そこからまた戻せます。
気づかないうちに、体は変わっている
― がんばらなくていい、からだの使い直し ―
今は困っていなくても、体は少しずつ変わっています。
このシリーズでは、「気づく・動かす・支える」3つの視点から、今の体と向き合っていきます。



