音楽を流しながら、ただ作業をしていました。
ジャズアレンジのジブリ音楽に、口笛の音が混ざってきたのです。
なんとなく、一緒に吹いてみました。
思ったより、きれいな音が出ません。
息が強すぎると音が割れて、浅いと、途中で止まってしまう。
「あ、難しいな」と思いながら、音に集中して、もう一度。
すると不思議なことに、しばらくすると、からだの内側がじんわりあたたかくなってきました。
呼吸を整えようとしたわけでも、深呼吸をしようと意識したわけでもありません。
ただ、きれいな音を出そうとしていただけ。
それだけなのに、からだがぽかぽかしていたのです。
きれいな音に集中していたら、からだが内側からあたたかくなった
口笛を吹くとき、私たちは自然と音に意識を向けます。
音が途切れないように、強くなりすぎないように、静かに、長く。
その間、呼吸のことは、ほとんど考えていません。
でも、音に集中しているうちに、息は自然と深くなり、吐く時間がゆっくり伸びていきます。
すると、からだの奥のほうが動き出すような感覚が生まれます。
血が巡り出すような、内側から温度が上がるような、あの、ぽかぽかする感じ。からだが巡りだした、そんな感覚でした。
ヨガで深く呼吸したときの、あの感覚に似ている
このぽかぽか感は、とても覚えのあるものでした。
ヨガで、呼吸に意識を向けて、ゆっくり深く息をするとき。
呼吸が胸だけでなく、背中やお腹、からだの内側に広がって、全身に行きわたるように感じることがあります。
そのとき、からだがあたたかくなったり、めぐりが戻るように感じたりする。
口笛を吹き終わったときの感覚は、それと、とてもよく似ていました。
違うのは、呼吸に集中していなかったこと。
音に意識を向けていただけで、結果として、同じような感覚が起きていたのです。
口笛は、呼吸を「がんばらせない」入り口
呼吸を深くしようとすると、つい「うまくやらなきゃ」と思ってしまいます。
でも、口笛は違います。
きれいな音を出そうとすると、
力を抜かないといけない。
息を急がせないほうがいい。
自然と、お腹の奥から息が出て、肩や胸は静かになります。
楽しくきれいな音で口笛を吹こうをすると、自然と深くゆったりとした呼吸をしているはずです。
うまく吹かなくていい。ぽかぽか感が目安
ここで大切なのは、上手に吹こうとしないことです。
音程は気にしなくていい。
途中で止まっても大丈夫。
お腹からゆっくり息をだして口笛を吹くだけ。
もし、
- からだが少しあたたかくなる
- 呼吸がゆっくりになる
- 力が抜けた感じがする
そんな変化があったら、それで十分です。
※ 口笛や呼吸を続けていて、くらっとしたり、息苦しさを感じた場合は、そこでいったんやめてください。
無理に続ける必要はありません。呼吸やからだの感じ方は、その日の体調によって変わります。「今日は合わないな」と思ったら、音を聴くだけでも大丈夫です。
夜やすきま時間に、1分だけ吹いてみる
おすすめは、夜の静かな時間。
お風呂あがりや、寝る前、照明を少し落として。
姿勢も、きちんと整えなくてかまいません。
椅子に座ったままでも、ベッドに腰かけてもOKです。
1分だけ、音に集中して吹いてみる。
それだけで、からだの内側がふっと動き出すことがあります。
習慣にしなくていい。
思い出したときで、十分です。
音があると、呼吸のリズムをつかみやすい日もある
私自身、口笛を吹いてみようと思ったきっかけは、たまたま流れてきた音楽でした。
一定のテンポの口笛の音に合わせて息を吐くと、呼吸の強さや長さが、感覚的につかみやすく感じます。
呼吸を数えなくていい。
正解を探さなくていい。
音に耳を向けるだけで、結果として、からだがゆるみ、めぐりが戻ってくるような日もあります。
音楽に合わせるは、あくまで目安のひとつ。
自分の口笛で自分の好きな音楽を奏でるのも楽しいですよね。

考えを止めようとしなくても、深呼吸をしようと意識しなくても、 音に気持ちを向けるだけで、からだが先に落ち着くことがあります。




