特別なことはしていないのに、なぜか体がしんどい。
動いていない日ほど、疲れを感じることもあります。
それは、頑張りが足りないからでも、体力が落ちたからでもないのかもしれません。
どこかが、代わりに支え続けている
特別な運動をしたわけでもないのに、疲れる。
夕方になると、肩や腰が重くなる。
そんな感覚が続くことはありませんか。
それは、体を支えるはずの感覚がうまく働かず、一部の場所だけが、ずっと代わりに頑張り続けているサインかもしれません。
体は「支えながら」動いている
立つ、座る、歩く。
どれも当たり前の動きですが、その裏では、体が自分を支え続けています。
本来は、体の中心に近いところが、そっと支え、手足はその延長線上で、無理なく動く。
この関係が保たれていると、力を入れなくても、体は安定します。
支えが抜けると、どこかが頑張り続ける
忙しさや疲れが続くと、体は「楽な使い方」を選ぶようになります。
でもその楽さは、支えを使わず、一部に頼る形で成り立っていることが多い。
・座るとすぐ背中を丸めたくなる
・立つと片足に重心をかけたり、腰や太ももに力が入る
・肩や首が、いつも緊張している
これは、体のどこかが「代わりに支え続けている」状態です。
この状態が続くと、動いていないのに疲れやすくなったり、体のあちこちに違和感が出てくることもあります。
「支える」は、力を入れることじゃない
ここで言う「支える」は、お腹に力を入れることでも、姿勢を正そうと頑張ることでもありません。
体の中に、「預けられる場所」があるかどうか。
それが、支える感覚です。
支えが戻ると、自然と姿勢が整い、手足は余計な力を使わずに、動けるようになります。
もし余裕があれば、こんな気づき方も
もし今、座っていたら、椅子に体を少し預けてみてください。
背中や腰を固めるのではなく、体の重さを、そっと下に預ける感じで。
そのとき、肩や首が少し楽になるなら、それが「支えが戻った感覚」かもしれません。
ここが、ひとつのスタートライン
支えが抜けていた、ということに気づけたなら。
それはもう、体が変わり始める位置に立てたということです。
無理に何かを足さなくても、まずは、力を入れすぎずに立つこと。
預けられる場所があることを、ときどき思い出すだけで十分です。
この「支え」が戻ってくると、動くことも、ほぐすことも、ずっと楽に、自然になっていきます。
これからの付き合い方として
ここから先は、体をどう鍛えるか、ではなく、体とどう付き合っていくか。
日常の中で、からだと対話するように、「気づく」「動かす」「支える」を思い出していくと、からだが少し軽やかに感じられることもあります。
からだが少し整ってきて、もう少し向き合ってみたい、何かしてみたいと思ったときは、ピラティスやヨガ、トレーニングも、「頑張るもの」ではなく、支えを感じながら楽しむ時間として、選べるようになっていくはずです。
体がしんどいときほど、
何かを足そうとしてしまいがちですが、
抜けていたものが戻るだけで、
体は驚くほど静かになります。
その感覚を知ること自体が、
もう十分な変化だと思っています。
気づかないうちに、体は変わっている
― がんばらなくていい、からだの使い直し ―
今は困っていなくても、体は少しずつ変わっています。
このシリーズでは、「気づく・動かす・支える」3つの視点から、今の体と向き合っていきます。






