基礎化粧品の成分表示の読み方|30代40代が知っておきたいスキンケア成分の基礎知識

基礎化粧品の成分表示の読み方|30代40代が知っておきたいスキンケア成分の基礎知識 美しく(BEAUTY)
Illustration by Iris / Karada Cafe

ドラッグストアのスキンケアコーナーで、パッケージの裏をじーっと見つめていませんか?「この成分って何?」「どれが自分の肌に合うの?」と悩んでいるうちに、結局いつもの商品を手に取ってしまう…そんな経験、ありますよね。

私も以前は基礎化粧品ジプシーでした。雑誌で話題になった商品を試しては「なんか違う」を繰り返し、気がつけば洗面台が使いかけの化粧品だらけ。でも、成分の基礎知識を身につけてからは、自分の肌に本当に必要なものが見極められるようになったんです。

今日は、30代40代の私たちが知っておきたい基礎化粧品の成分について、わかりやすくお話ししていきますね。

成分表示の基本ルール|まずはここから理解しよう

配合量の多い順に記載されている

成分表示は、配合量の多いものから順番に記載されています。ただし、配合量が1%以下のものについては、順不同で記載してもよいというルールがあります。

つまり、最初の方に書かれている成分ほど、その化粧品の主要な成分ということ。保湿を重視したいなら、保湿成分が前の方に記載されているかチェックしてみましょう。

全成分表示が義務

2001年から、化粧品には全ての配合成分を表示することが義務付けられています。以前は「指定成分」のみの表示でしたが、今はどんな微量な成分も記載されているので、アレルギーがある方も安心して選べるようになりました。

成分名は統一されている

「ヒアルロン酸Na」「BG」など、化粧品の成分名は日本化粧品工業連合会が定めた統一名称(INCI名)で記載されています。メーカーが変わっても同じ成分は同じ名前で表示されるので、覚えておくと便利です。

保湿成分の基礎知識|乾燥知らずの肌を目指して

ヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na)

1gで6リットルの水分を保持できるといわれる、代表的な保湿成分。肌表面に水分の膜を作って、しっとり感を与えてくれます。分子量によって浸透度が変わり、「加水分解ヒアルロン酸」は分子が小さくより浸透しやすくなっています。

セラミド

私たちの肌の角質層にもともと存在する成分で、水分を挟み込んで逃がさない働きがあります。「セラミド1」「セラミド2」のように数字がついているのがヒト型セラミド、「セラミドNP」「セラミドAP」のようにアルファベットがついているのが新しい表示名です。

グリセリン

水分を引き寄せる性質があり、多くの化粧品に配合されている基本的な保湿成分。肌なじみがよく、しっとりとした使用感を与えてくれます。敏感肌の方にも比較的安心して使える成分です。

BG(ブチレングリコール)

保湿効果があり、防腐効果も持つ多機能な成分。グリセリンよりもさっぱりとした使用感で、ベタつきが苦手な方におすすめ。多くの化粧品のベース成分として使われています。

美容成分の基礎知識|年齢サインが気になる大人肌に

ビタミンC誘導体

ビタミンCを肌に浸透しやすく、安定化させた成分。「アスコルビン酸」「リン酸アスコルビルMg」「APPS」などの種類があります。それぞれ浸透性や安定性が異なり、肌の透明感サポートが期待できます。

レチノール

ビタミンAの一種で、肌のターンオーバーをサポートする成分。「パルミチン酸レチノール」として配合されることも多く、年齢サインが気になる大人肌に人気です。ただし、使い始めは肌がピリピリすることもあるので、少量から始めるのがおすすめ。

ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)

ビタミンB3の一種で、肌荒れを防ぐ効果が認められている成分。比較的刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすいのが特徴です。

アルブチン

天然由来の美白有効成分として知られています。「α-アルブチン」と「β-アルブチン」の2種類があり、それぞれ働きが異なります。

界面活性剤・防腐剤の基礎知識|必要な成分を正しく理解

界面活性剤は悪者じゃない

「界面活性剤=肌に悪い」というイメージを持っている方も多いのですが、実は化粧品には欠かせない成分。水と油を混ぜ合わせる役割があり、クリームや乳液を作るために必要です。

代表的なものに「ステアリン酸グリセリル」「レシチン」「ステアリン酸PEG-150」などがあります。肌に優しい界面活性剤も多く開発されているので、成分名だけで判断せず、実際の使用感で選ぶことが大切です。

防腐剤も大切な役割を担っている

「パラベン」「フェノキシエタノール」などの防腐剤は、化粧品を安全に使うために必要な成分。これらがないと、化粧品は数日で雑菌が繁殖してしまいます。

もちろん、肌に合わない場合もあるので、パッチテストをしてから使うのが安心です。

肌質別・成分の組み合わせ方|自分にぴったりを見つけよう

乾燥肌さんの成分選び

重視したい成分:

  • セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン
  • スクワラン、ホホバ油などの油分
  • 尿素、乳酸などの角質柔軟成分

避けたい成分:

  • エタノール(アルコール)の配合量が多いもの
  • 洗浄力の強い界面活性剤

脂性肌さんの成分選び

重視したい成分:

  • BG、ヒアルロン酸(軽めの保湿)
  • ナイアシンアミド
  • サリチル酸(角質ケア)

避けたい成分:

  • 重いオイル系成分
  • 油分の多いクリーム基剤

敏感肌さんの成分選び

重視したい成分:

  • セラミド、グリセリン
  • アラントイン、グリチルリチン酸2K(抗炎症成分)
  • 天然由来の保湿成分

避けたい成分:

  • エタノール、メントール
  • 香料、着色料
  • 刺激の強い美容成分

混合肌さんの成分選び

重視したい成分:

  • バランスの良い保湿成分(ヒアルロン酸+軽めのオイル)
  • 部位に応じて使い分けできる複数アイテム

成分表示チェックの実践ステップ|お買い物で使える!

ステップ1:目的を明確にする

まず「何のために化粧品を選ぶのか」を明確にしましょう。保湿重視?エイジングケア?肌荒れ対策?目的が決まれば、重視すべき成分も見えてきます。

ステップ2:上位5成分をチェック

成分表示の最初の5つの成分を確認します。ここに自分が求める成分(保湿成分や美容成分)が入っているか、逆に避けたい成分が入っていないかをチェック。

ステップ3:アレルギー成分の確認

過去に肌トラブルを起こした成分がないか、全成分をざっと確認します。不安な成分があったら、パッチテストをしてから使用しましょう。

ステップ4:実際に試してみる

成分だけでなく、実際の使用感も大切。可能であればテスターで試したり、トライアルサイズから始めてみましょう。

ステップ5:記録をつける

どの成分が自分の肌に合うのか、合わないのかを記録しておくと、次回の化粧品選びがグッと楽になります。スマホのメモ機能で十分なので、ぜひ試してみて。

まとめ|成分を知って、賢い基礎化粧品選びを

成分表示を読むのは最初は大変ですが、慣れてくると「この成分なら私の肌に合いそう」「これは避けておこう」と判断できるようになります。

大切なのは、すべての成分を覚える必要はないということ。自分の肌質や悩みに関係する成分から少しずつ覚えていけば大丈夫です。

基礎化粧品ジプシーから卒業して、本当に自分の肌に合うアイテムを見つけましょう。毎日のスキンケアタイムが、もっと楽しくなるはずです。

💬 Irisのひとこと

私も成分を勉強し始めたころは「カタカナばっかりで覚えられない!」と思っていました。でも、自分の肌に合う成分がわかってからは、化粧品選びが本当に楽しくなったんです。完璧を目指さず、「今日はこの成分について調べてみよう」くらいの気持ちで始めてみてくださいね。きっと、あなたの肌にぴったりのアイテムが見つかりますよ♡


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